アイ工務店で30坪の家の総額はいくらか|本体価格と諸費用を全部足したリアル予算目安

アイ工務店で30坪(約99.17㎡)の家を建てた場合の総額を、「本体価格」だけでなく、付帯工事・諸費用・外構・照明カーテン・オプションまで全部足した“家一式”でわかりやすく整理します。

結論の目安は、坪単価50〜80万円前後を基準にした本体約1,500万〜2,400万円。

ここに屋外給排水・地盤改良・仮設・登記・ローン諸費用・火災保険・外構・照明カーテン等を加えると、総額はおよそ2,000万〜2,900万円に収まりやすいレンジです。

ただし、土地条件(地盤・上下水距離・高低差)や標準仕様の厚み(窓・断熱・換気・水回り)で数百万円単位のブレが生じるため、「何が含まれているか」をそろえて比較するのが重要です。

注文住宅、決める前にこれだけは確認

ローン返済の安全ラインを決めて、太陽光・蓄電池は同条件で比較する。これだけで「この見積もりで正解?」が消えます。最短3ステップをこの記事でまとめました。

30坪の総額を構成する“家一式”の内訳を先にそろえる

まずは合計の“足し算”を同じ土俵に並べます。

本体価格の坪単価が同じでも、本体に含む範囲・付帯の入れ方が違えば、総額は簡単に逆転します。

次の早見表を前提に、見積りを読み解きましょう。

費目30坪の目安レンジ主な中身備考
本体価格1,500万〜2,400万円基礎・躯体・内外装・標準設備坪50〜80万円×30坪
付帯工事180万〜320万円屋外給排水・地盤改良・仮設・申請土地条件で変動大
諸費用160万〜260万円登記・ローン・火災保険・印紙金融商品と補償設計で差
外構80万〜250万円駐車土間・アプローチ・門柱・フェンス高低差・境界で上下
照明・カーテン40万〜70万円全室照明・ダウンライト・カーテン/ブラインド後付け可だが計画が肝
想定総額2,000万〜2,900万円家一式土地代は別

ここに太陽光・蓄電池・造作家具・外構の意匠強化などを厚めにすると、さらに100〜300万円程度の上乗せが発生することもあります。

坪単価の読み方と“前提合わせ”のコツ

坪単価は「本体工事価格÷延床面積」で示されますが、延床の取り方や標準仕様が違うと、同じ数字でも中身は別物です。

30坪の比較では、次の4点を先に合わせると誤差が小さくなります。

  • 延床の定義:吹抜・バルコニー・小屋裏の算入可否。
  • 外皮仕様:窓の素材/ガラス(樹脂/複合・Low-E・トリプルの範囲)・断熱等級・気密管理の有無。
  • 換気・暖房:第1種/第3種・床暖の扱い・換気メンテ性。
  • 水回り:キッチン/浴室/洗面のグレードと造作の含み方。

これらが合っていないと、坪単価が安いのに総額が高い/その逆、という“比較の罠”に陥ります。

ケース別シミュレーション(30坪×3パターン)

代表的な三案で“家一式”を試算し、差が出やすい要素を把握しましょう(数値は概算目安)。

項目コスパ重視バランス型性能厚め
本体価格1,650万(坪55万)1,950万(坪65万)2,250万(坪75万)
付帯工事200万240万300万
諸費用170万200万240万
外構・照明・カーテン140万200万280万
総額目安2,160万2,590万3,070万

“性能厚め”は総額が上振れしやすい一方、光熱費・快適性・結露/温度ムラの低減によるメリットが長期で効いてきます。

“コスパ重視”は内装の自由度を活かし、造作は下地先行+既製組み合わせで運用。動線や収納計画は密度を上げ、後から替えにくい外皮・窓・配線には必要最小限でも配慮を残すのがコツです。

付帯工事の“地雷”を数量で固定化する

付帯工事は土地条件で大きくブレます。契約前に次の数量を図面化して、見積りの根拠を固定化しましょう。

  • 上下水の引込距離・管径・道路中心からの距離・高低差。
  • 雨水処理(浸透/側溝)とU字溝の有無、敷地勾配。
  • 地盤改良の想定工法(表層/柱状/鋼管)・基礎形状・面積。
  • 仮設電気/水道・残土処分・産廃量・道路占用の要否。

「概算→現地調査後に精算」の運用を事前に合意し、過大な予備費は段階的に解放すると、予算のブレが抑えられます。

諸費用は“建築費の6〜9%”を起点に内訳で詰める

諸費用はまとめて見がちですが、内訳で最適化の余地があります。

諸費用の主な内訳30坪の目安最適化のヒント
登記(保存/表示/抵当)20〜35万円司法書士の報酬・登録免許税を確認
ローン諸費用40〜100万円保証料一括/金利上乗の損益分岐を試算
火災・地震保険20〜50万円構造・地域・免責で保険料は大幅に変動
印紙・申請・事務8〜20万円契約金額に応じて印紙税が変わる
引越・仮住まい・家具家電10〜50万円繁忙期回避と一括見積で圧縮

住宅ローンは目先の月額だけでなく、総返済・繰上げの柔軟性・固定/変動の切替容易性まで含めて評価しましょう。

外構・照明・カーテンは“段階施工”で暴走を防ぐ

外構は暮らしの安全動線と雨仕舞を優先し、意匠は後回しにすると予算が安定します。照明・カーテンも同様に、まず“暮らせる”ベースを確保してから育てる発想が有効です。

  • 一次外構:駐車土間・アプローチ・ポスト/宅配ボックス・外部コンセント/水栓。
  • 二次外構:植栽・目隠し・タイルデッキ・意匠照明(引渡し後に段階導入)。
  • 照明:居室は引掛シーリング+必要最小限のダウンライト、演出は後付けスタンド。
  • カーテン:既製+標準レールで開始、こだわり窓は後日オーダーに切替。

30坪は“面積の暴力”に頼れないぶん、動線の密度と収納計画の質が満足度を左右します。外構・内装の見栄えより「毎日効く機能」に投資を寄せると、長期の幸福度が上がります。

オプションの優先順位:後から替えにくい順に投資する

同じ総額でも配分次第で満足度は激変します。後から替えにくい項目から優先配分しましょう。

優先度項目理由代替/後回し案
断熱・窓・気密快適・光熱費・結露抑制に直結後付け困難、最初がベスト
配線(LAN/回路/EV)壁内配線は後から高コスト空配管と盤の予備回路を確保
水回り収納・通路幅家事動線の効率化・混雑緩和可動棚+下地先行で柔軟対応
室内造作・装飾既製で代替可・後付け容易住んでから必要場所を見極め

“毎日触れる/掃除が楽/動線が短くなる”投資は、小さくても満足度の土台になります。

月々返済の目安(参考)と家計への落とし込み

総額が定まったら、月々のキャッシュフローへ落とします。以下は元利均等・固定0.6%・35年の概算参考です。

借入額金利/期間毎月返済の目安備考
2,000万円0.6%/35年約5.2万円ボーナス併用なし
2,500万円0.6%/35年約6.5万円固定資産税は別枠
2,900万円0.6%/35年約7.6万円保険・メンテ積立も加味

固定資産税(月換算1.0〜1.5万円目安)、光熱費、火災/地震保険、メンテ積立(0.8〜1.2万円/月目安)を合算した「住居費合計」で家計を設計すると、無理のない返済計画になります。

“実例レンジ”のイメージ(施主ケースの傾向)

施主実例の傾向を、仕様セット別にレンジ感でまとめます(地域・時期で上下します)。

仕様イメージ本体付帯諸費用外構ほか総額
内装自由×性能標準1,800万220万190万150万2,360万
性能寄り×窓強化2,050万260万210万200万2,720万
コスパ重視×外構最小1,650万200万170万120万2,140万

太陽光・蓄電池・EVコンセントを同時施工する場合は、分電盤容量と回路設計、屋根割付と系統連系を“本体側の図面”に統合しておくと、後付けよりコスト・美観・信頼性が総合的に有利です。

チェックリスト:見積り比較で必ずそろえる10項目

同条件見積ができると、数字のブレが一気に小さくなります。担当へ一覧で依頼しましょう。

  • 1)延床の定義(吹抜・バルコニー・小屋裏の扱い)。
  • 2)窓仕様の一覧(方位・大きさ・ガラス・シャッターの有無)。
  • 3)断熱等級・換気方式・気密管理(実測/社内基準)。
  • 4)屋外給排水の引込距離・管径・高低差と見積根拠。
  • 5)地盤改良の想定工法・数量と再見積トリガー。
  • 6)仮設・産廃・現場管理費の内訳(重複・欠落の確認)。
  • 7)諸費用の前提(登記・ローン方式・火災保険の補償設計)。
  • 8)外構の範囲(一次/二次の切り分けと段階施工計画)。
  • 9)照明・カーテンの入れ方(本体計上/別手配)。
  • 10)保証・点検・メンテの概要(初期/長期・延長の条件)。

10〜15年先のメンテ費も“今”の総額に組み込む

引渡し後の山場(外壁塗装・屋根塗装・シーリング・給湯器等)も、今の総額設計と同時に“月次積立”へ変換しておくと、家計が安定します。

メンテ項目時期目安費用レンジ備考
外壁塗装10〜15年90〜120万円塗料等級で周期が変動
屋根塗装(スレート)10〜15年50〜80万円勾配・足場で上下
シーリング打替え10〜15年20〜40万円目地長で決まる
エコキュート交換10〜15年28〜55万円容量/設置条件で差

目安として“1万円/月”のメンテ積立を家計に入れておくと、突然の出費で慌てにくくなります。

総括:30坪の“リアル予算目安”をぶらさない

アイ工務店で30坪の家を建てる総額は、坪単価50〜80万円前後から本体1,500万〜2,400万円を起点に、付帯工事・諸費用・外構・照明カーテンを足して、2,000万〜2,900万円が現実的なレンジです。

ズレが生まれるのは、標準仕様の厚みと周辺費用の定義がそろっていないから。

同条件見積で前提を合わせ、後から替えにくい「外皮・窓・配線」に優先配分し、外構や造作は段階施工でバランスを取りましょう。

さらに10〜15年のメンテ費を“今”の総額に織り込んで、月々の住居費(返済+税+光熱+保険+メンテ積立)で家計を設計できれば、30坪でも無理なく、長く快適に暮らすための“ぶれない予算軸”が手に入ります。