アイ工務店の断熱等級は6が標準!UA値0.28の実力と最新仕様N-eesを徹底解説

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本記事では、アイ工務店の最新仕様「N-ees」による断熱強化を軸に、標準で断熱等級6をうたう背景や数値の読み解き方、体感温度に効く周辺技術、他社比較、等級7の到達可否、そして注意点までを一気に解説します。

数値だけでなく、施工と運用の実際に踏み込むことで、パンフレットでは見落としがちな着眼点を具体化します。

検討の最終局面で迷わないための実務的な比較表やチェックリストも用意しました。

アイ工務店の断熱等級を標準で等級6にしたN-eesの全貌

アイ工務店は2025年の仕様改定で、商品N-eesを軸に「全国一律で断熱等級6(HEAT20 G2相当)」を標準掲示する方針に踏み切りました。

外皮平均熱貫流率(UA値)についても、モデルプランの設計値で0.28W/㎡Kを強調し、従来の水準から大幅に引き上げたのが特徴です。

ここでは、何が変わり、どこに注意して読み解くべきかを整理します。

最新仕様

最新のN-eesでは、外張り断熱と充填断熱の厚み増、屋根断熱の増量、開口部の強化といった複合的な底上げが図られています。

ポイントは「地域一律での設計思想の統一」です。

地域区分や間取り差で性能が揺れがちだった要因に手を打ち、標準装備でG2帯を狙うアップデートを一体で実施しています。

部位旧仕様の一例N-ees最新
屋根吹付200mm吹付300mm
外張りフェノール30mmフェノール45mm
充填ウレタン80mmウレタン100mm
複層中心トリプル中心

表は代表例であり、最終はプランと地域での計算値を確認するのが実務的です。

UA値の秘密

「UA値0.28」という数値は、壁や屋根、床、窓などの部位ごとの熱損失量を面積加重平均した設計値に基づきます。

この達成には窓の性能と面積バランス、方位計画、庇や外皮の連続断熱、そして熱橋対策が不可欠です。

同じ断熱材の厚みでも、納まりの設計と施工精度が十分でなければ数値は伸び悩むため、図面段階から熱橋計算や仕様の整合をとる運用が鍵になります。

W断熱

内側の充填断熱に加えて、外側にフェノールフォームなどを連続配置する「W断熱」は、柱・梁の木部を外側から包み込み、構造材の熱橋を抑制できるのが強みです。

外張り層が気密ラインの守りにも寄与し、室内側での結露リスク低減や温度ムラの抑制に効果を発揮します。

ただし、開口部や配線・配管の貫通部、庇やバルコニーの取り合いなど、外皮を跨ぐ部位での連続性確保が成否を分けます。

  • 連続断熱で熱橋を削減
  • 室内表面温度の底上げ
  • 気密ラインの確保に寄与
  • 貫通部の納まり設計が重要

W断熱は「ディテールの丁寧さ」とセットで考えると理解が深まります。

HEAT20

HEAT20は、体感温度や暖冷房負荷の観点から住宅性能を段階化する民間指標で、G2は温熱的な快適性と省エネ性のバランスが良い目安です。

G2帯に到達すると、窓辺や足元のヒヤッと感が軽減し、暖房設定温度を抑えやすくなります。

ただし、躯体性能だけでは不十分で、日射取得・遮蔽の設計、熱交換換気、輻射と対流を意識した空調計画の同時最適が必要です。

読み解き方

パンフレットに記載される性能はモデルプランの設計値であることが多く、間取りや窓の取り方次第で上下します。

検討時は自分のプランでの外皮計算書、開口部一覧、サッシ種、日射取得・遮蔽の設定をセットで確認するのが実務的です。

また、C値は実測値でのみ確定するため、引渡し前の測定と是正手順まで契約書に落とし込むと安心です。

数字だけで終わらない体感を支える具体技術

「夏涼しく冬暖かい」を机上の数値で終わらせないために、窓、断熱材の特性、気密測定、屋根や床の温度分布設計といった実装面が重要です。

ここではN-eesで強化された要素を、設計と施工の観点から具体化します。

採用製品名だけでなく、なぜ効くのか、どこに注意するのかまで踏み込みます。

トリプルガラス

トリプルガラス樹脂サッシは、ガラス3枚と2つの中空層で伝導と対流を抑え、さらに樹脂枠と樹脂スペーサーで縁部の熱橋を低減します。

窓の断熱はUA値全体への寄与が大きく、同じ外皮でも窓仕様の違いで体感が変わります。

ただし、窓面積の過多や方位のミスマッチは夏季に室内をオーバーヒートさせるため、遮蔽設計とセットで最適化します。

  • 南面は日射取得と遮蔽の両立
  • 東西面は遮蔽を厚めに計画
  • 北面は採光と熱損失のバランス
  • 玄関と吹抜けは温度計画を重視

窓は「面積×性能×方位」で体感が決まります。

ウレタン吹付

吹付硬質ウレタンフォームは、現場で躯体に密着発泡させるため充填の隙間が生じにくく、複雑な形状でも連続性を確保しやすいのが利点です。

一方で、厚みの管理や配線ボックス・筋交い周辺の詰まり、金物の周囲など、厚さムラが出やすい箇所を現場で是正する体制が必要です。

発泡直後の含有ガスによる初期性能と長期の安定値の差も踏まえ、厚みを余裕ある設計にするのが実務的です。

全棟気密測定

全棟での気密測定を前提に、狙い値をC値0.5以下に置く運用は、暖冷房負荷の低減と温度ムラの抑制に直結します。

気密は「誰が・いつ・どうやって」作るかがすべてで、断熱材そのものよりも、下地の面構成やテーピング、貫通処理の徹底が成否を分けます。

中間時(石膏ボード前)の測定で漏気箇所を洗い出し、写真と是正記録を残す流れを契約時に合意しておくと品質が安定します。

工程チェック是正の例
中間測定テープ浮き・貫通部追加テーピング
完了測定枠周り・点検口気密材補修
引渡し測定証の保管記録台帳化

測定の「見える化」は、入居後の快適性と光熱費に効きます。

屋根断熱

屋根断熱は夏季のピーク温度抑制に効く要素で、厚み増と遮熱の組み合わせで小屋裏の熱だまりを抑えます。

併せて床下断熱の強化と基礎断熱の取り合いを最適化することで、上下階の温度差を縮小し、吹抜けや大空間でも温度ムラを抑えられます。

空調は熱交換型の第一種換気や床下空調など、躯体性能と連携した選び方が肝要です。

断熱コスパの比較で見る実力

「最高性能」か「コスパ最強」かで結論は変わります。

ここでは一条工務店やタマホームといった代表的な比較対象を例に、断熱仕様の水準と価格帯、体感価値の差を整理します。

最終判断は、ご自身の優先度(初期費用・光熱費・温熱快適)の重み付けで決めるのが合理的です。

一条工務店

一条工務店は断熱等級7(HEAT20 G3)帯を強く打ち出し、窓・外皮・空調の総合最適で高い居住性能を実現する戦略です。

初期費用は上振れしやすい一方、窓辺の表面温度や無暖房時の室温保持など、体感でわかる旨味があります。

N-eesの等級6と比べる際は「快適性の上澄み分」と「価格差」の釣り合いを、家族の生活時間帯と間取りで定量化するのが近道です。

ローコスト比較

ローコスト帯では、充填断熱のみ+複層窓が標準のケースが多く、断熱材の種類と厚み、窓グレードで差がつきます。

初期費用は抑えやすい一方で、冬季の窓際温度差や結露リスク、夏季の遮蔽不足への対策費が後追いで必要になることがあります。

同一条件の外皮計算と開口部仕様で比較し、冷暖房費のシミュレーションまで含めて総額最適を見ましょう。

  • 断熱材の熱伝導率と厚み
  • 窓のU値とガラス構成
  • 気密測定の有無と狙い値
  • 日射取得・遮蔽の設計

「初期費用+10年の光熱費」で並べると、差が立体で見えてきます。

バランス

性能と価格のバランスで選ぶなら、N-eesの等級6・UA0.28帯は現実解の一つです。

窓や外皮、気密・換気の基礎体力が高いため、間取りの自由度を保ちつつ体感性能を確保しやすいのが魅力です。

最終的には、家族の生活パターンに合わせた窓計画と空調計画を積み上げることで、コスパの優位を最大化できます。

観点N-ees高性能志向
断熱等級等級6等級7中心
トリプル中心超高性能トリプル
初期費用中~やや高
体感快適性高非常に高

「必要十分」の線引きを自分で決めることが重要です。

等級7の到達可否とアップグレード戦略

「等級7(G3)まで伸ばせるか」は、多くの検討者が気にする論点です。

N-eesの標準を起点に、窓のさらなる強化や断熱厚の上乗せ、空調・換気の連携最適化でどこまで狙えるかを整理します。

寒冷地仕様や補助金の活用も視野に入れ、費用対効果で判断しましょう。

等級7

等級7の実現には、窓のさらなるU値低減と開口計画の最適化、熱橋対策の徹底、屋根・外壁・床の厚み増しがセットで必要です。

特に窓面積の最適化は効果が大きく、眺望や採光と断熱のバランスをプラン段階で詰めることが近道です。

断熱を上げた分だけ換気・空調の計画も相応に引き上げ、過加熱・過冷却を防ぐ制御まで含めて検討します。

寒冷地仕様

寒冷地(北海道・北東北)では地域仕様が別建てになることがあり、外皮強化と開口部のグレード設定が前提になります。

積雪荷重や外気温の極端さを踏まえ、屋根・基礎の断熱や凍結深度、換気の霜付き対策まで含めて設計するのが実務的です。

地域対応の標準仕様と、プラン個別の外皮計算結果を両にらみで確認しましょう。

補助金

断熱性能を引き上げると、年間の暖冷房負荷が下がり、光熱費の平準化に寄与します。

あわせて国や自治体の省エネ住宅補助の対象になりやすく、太陽光や蓄電との組み合わせで投資回収の道筋が見えます。

要件は年度で更新されるため、等級・UA値・一次エネ削減率の条件を最新公表資料で逐次確認するのが安全です。

  • 等級・UA値の達成証明
  • 一次エネ削減率の根拠
  • 着工・交付の期限管理
  • 設備機器の型番整合

設計と申請の役割分担を早めに決めると漏れを防げます。

断熱で後悔しないための注意点を総点検

最後に、仕様表だけでは見えない「落とし穴」を整理します。

地域差、換気方式の選び方、実際の住み心地に関する声の読み解き方を、確認フレームに落とし込みました。

設計・施工・運用の三位一体で最適化してこそ、等級6の看板が本領を発揮します。

地域差

標準が全国一律といっても、実際のUA値や体感は気候区分とプランで変わります。

積雪や日照条件、海風や強風地域では、開口部の選定や外皮の連続性確保に追加の配慮が必要です。

地域仕様が別建てのエリアもあるため、支店標準と計算書類の整合を必ず確認しましょう。

論点確認資料注意点
気候区分地域区分図外皮基準値の差
積雪構造・屋根荷重と断熱厚の両立
風環境開口計画水密・気密の確保

ローカル条件の上書きを前提に設計を最適化しましょう。

換気方式

第一種(熱交換)と第三種(排気)では、室温維持と湿度管理の難易度が異なります。

高断熱・高気密では、給気の温度・湿度を制御しやすい第一種が相性良好ですが、メンテや電力、ダクト計画の精度が求められます。

第三種はシンプルで費用が抑えやすい一方、冬季の乾燥や夏季の除湿負荷に配慮し、窓計画と併せて全体最適を図るのが実務的です。

  • 熱交換率と騒音・風量のバランス
  • フィルタ清掃と交換の運用
  • 給気・排気口の配置と短絡防止
  • 湿度と結露の季節運用

換気は「躯体性能×運用コスト×メンテ性」を三点同時に見るのがコツです。

口コミ

「冬寒くないのか」という問いに対しては、躯体性能だけでなく、窓面積や方位、換気方式、暖房の制御、生活習慣までが結果を左右します。

体感差は設計と運用の相互作用で生じるため、実邸見学の際は窓の仕様と方位、暖房方式、室内表面温度の測り方まで確認すると再現性が高まります。

入居後のレビューは有用ですが、前提条件を読み解き、自邸の計画に翻訳する視点を持てばブレません。

N-eesの断熱力を最大化するための要点整理

N-eesは、W断熱とトリプルサッシ、厚み増の屋根断熱、全棟気密測定を基盤に「等級6・UA0.28帯」を標準で狙う構成に進化しました。

体感を決めるのは数値だけでなく、窓の方位・面積計画、熱橋対策、換気と空調の同時最適、現場の是正フローです。

比較は「初期費用+10年光熱費+体感価値」で行い、地域条件と自邸プランの外皮計算書で最終確認するのが、後悔しない近道です。