アイ工務店の外壁標準でタイルはどこまで含まれるか解説|プレセットタイル無料枠と追加費用のリアル

「アイ工務店の外壁標準でタイルはどこまで含まれるか」を最初に押さえると、契約後に追加費用で慌てるリスクを減らせます。

基本は高耐久窯業系サイディング(ニチハFu-geプレミアムやケイミュー光セラ18など)が標準で、外壁タイルは原則オプション扱いです。

ただし時期や支店によっては、オリジナルのプレセットタイルが一定㎡まで無料になるキャンペーンがあり、玄関まわりの一部貼り程度なら追加ゼロで仕上げられるケースもあります。

本記事では、無料枠の範囲と追加費用の相場、メンテナンスの現実、タイルの種類の選び方、そしてガルバリウム鋼板との使い分けまで、実務視点でわかりやすく解説します。

注文住宅、決める前にこれだけは確認

ローン返済の安全ラインを決めて、太陽光・蓄電池は同条件で比較する。これだけで「この見積もりで正解?」が消えます。最短3ステップをこの記事でまとめました。

アイ工務店の外壁標準でタイルはどこまで含まれるかを正しく理解する

最初の論点は「何が標準で、どこからがオプションか」です。

標準は高耐候コーティングを施した窯業系サイディングが中心で、目地や役物を含む通気構法までが基本パッケージに入るのが一般的です。

タイルは原則として差額発生ですが、契約時期によりプレセットタイル無料枠が用意されることがあり、玄関ポーチや門柱〜玄関袖壁など限定部位を無料で“顔づくり”できる可能性があります。

この章では線引きと無料枠の扱い、追加費用の目安、見積・契約時の注意、そしてガルバリウムの位置づけを整理します。

標準とオプションの線引きを具体化する

「標準に含む/含まない」を最初に紙で固定すると、後半の見積ブレが激減します。

特に外壁は、外装材だけでなく付帯(板金・樋・役物)や防火仕様、通気層、コーナー納まりまでが品質と費用に直結します。

下表は叩き台です。

項目標準(例)オプション(例)備考
外装材Fu-geプレミアム/光セラ18外壁タイル一式一部面のみタイル差額
役物・目地専用役物/目地シールタイル用コーナー/見切り部位ごとに積算
通気構法外装通気層・胴縁GL調整の追加材下地調整は別途
防火準耐火相当の仕上げ指定タイルでの適合確認地域指定に依存

「標準=差額ゼロの面」「オプション=タイルへ置換する面」を図面上で色分けしておくと、数量認識の齟齬を防げます。

無料枠キャンペーンの基本を押さえる

プレセットタイルの無料キャンペーンは、面積上限・対象品番・貼れる場所に制限があるのが通例です。

無料枠を最大限に活かすには、顔となる面を優先し、納まりの複雑な場所を避けるのがコツです。

次の要点を事前に営業と共有し、設計士にも伝達します。

  • 上限㎡数と対象部位(玄関袖壁・ポーチ・門柱など)の明記。
  • 対象品番(プレセット色柄)と役物可否、目地色の指定範囲。
  • 貼り方(馬目地・イモ目地)と割付図の要否、端部見切りの有無。
  • 併用不可条件(他値引き・他キャンペーン)と期日。
  • 超過分の単価、下地調整や足場追加の扱い(材工共か別建てか)。

無料枠は“部位限定の顔づくり”に使い、広い面は高耐久サイディングで整えるのが費用対効果の良い戦略です。

追加費用の相場感を把握する

追加費用は「タイル材」「下地調整」「施工手間」「役物・見切り」「足場・運搬」で構成されます。

面積が小さくても立地や納まりで手間が増え、㎡単価が上がることがあるため、単価だけでなく総額で比較するのが安全です。

下はイメージレンジです。

項目目安単価/㎡増減要因
タイル材(プレセット外)6,000〜12,000円意匠・サイズ・輸入品
下地調整・モルタル等3,000〜6,000円既存外装からの置換難度
施工手間6,000〜12,000円高所・割付・役物数
役物・見切り・目地材1,000〜3,000円入隅・出隅・端部数

玄関まわり10〜15㎡の追加で20〜40万円台に収まることが多い一方、二階以上の大面積貼りや複雑納まりでは単価が跳ねやすい点に注意しましょう。

見積の確認ポイントを先に決める

外壁タイルの見積ブレは「含む/含まない」と「数量根拠」で起こります。

数量は割付図ベースで確定し、端数・ロス率・役物個数まで行番号で明記してもらいましょう。

また、サイディングからタイルに置換する面は、通気・防水・防火の適合が崩れないかを仕様表で確認し、長期保証範囲の変更有無を必ず記録化することが重要です。

ガルバリウムの扱いと併用の考え方

ガルバリウム鋼板は軽量・高耐久で、陰影のシャープさと目地レス感が得られる素材です。

外壁の大面積をガルバに、玄関周りをタイル、その他を高耐久サイディングとする「三素材ミックス」は、意匠と費用とメンテのバランスが取りやすい構成です。

ただし、異素材の取り合い(見切り・笠木・水切り・下地厚)の整合を図面で先に決め、熱伸縮と電食の配慮をした役物選定にしておくと、長期の不具合を避けやすくなります。

タイルの種類と選び方を迷わず決める

タイルは種類の多さが魅力であり、同時に迷いの原因でもあります。

まずは用途に合う素材特性を押さえ、次にサイズ・色・テクスチャを「玄関まわりでの見え方」と「雨だれの出方」で評価するのが近道です。

この章では主要種類の比較、色柄の決め方、玄関まわりで破綻しない貼り方の勘所をまとめます。

主要タイルの比較を一望する

タイルは素材・焼成・吸水率・サイズで性格が決まります。

屋外壁では低吸水・耐凍害のグレードを選ぶのが基本で、目地幅や目地色の選択で汚れの見え方を制御できます。

比較の叩き台を用意しました。

種類特徴向き/注意
磁器質タイル低吸水・高強度・色柄豊富外壁◎/寒冷地も安定
せっ器質タイル中〜低吸水・自然な質感外壁○/凍害等級確認
二丁/小口サイズ目地リズムが出る雨だれ分散/割付要調整
大判タイル目地少/フラットでモダン割付難度↑/下地精度必須

迷ったら「磁器質×中判×マット×中明度」を基準にし、玄関照明下での反射と影の出方を現物で確認しましょう。

意匠と色の決め方をシンプルにする

色は“汚れの見え方”に直結します。

濃色は引き締まりますが雨だれが目立ちやすく、超淡色は泥はねが強調されがちです。

次の三段階で決めると収束が速いです。

  • 外壁全体の基調(サイディング/ガルバ)とのコントラストを決める。
  • 玄関ドア・庇・ポーチタイルの色相を合わせ、三点で統一感を作る。
  • 目地色を“タイルの2トーン薄い色”にして、汚れの視認を緩和する。

最後はA4サンプルを外で朝昼夕に見比べ、自然光と照明下の差を確認します。

玄関まわりで破綻しない納まりの勘所

玄関の袖壁・正面壁は視線が集中するため、割付と端部処理が仕上がりを左右します。

コーナーを役物で納めつつ、目地をドア枠のラインに合わせると整然と見え、カメラ映えも向上します。

また、庇の出と水切りの勾配を適切に設定すると、雨だれの発生源を抑えられ、タイルの美観維持が容易になります。

メンテナンスと耐久の現実を数字で掴む

「タイル=ノーメンテ」は誤解で、正しくは“再塗装は不要だが清掃と目地・納まりの点検は必要”です。

サイディングは再塗装サイクル、ガルバは清掃と一部塗装、タイルは清掃と目地・シーリングの局所補修という性格の違いを理解しましょう。

この章では、日常手入れの要点、長期費用の目安、注意部位を整理します。

日常手入れの基本を押さえる

屋外タイルの汚れは「付着させない」「早めに落とす」で大半が防げます。

洗浄は塗装壁ほど慎重さを要しませんが、高圧を近距離で当て続けると目地や役物に負担がかかります。

次を習慣化すると、30年スパンの美観が現実味を帯びます。

  • 春秋の軽洗浄。柔らかいブラシと低圧散水で花粉・砂塵を落とす。
  • 雨だれ源の除去。庇のドレン・サッシ滴受けを清掃し筋を予防。
  • 写真記録。年1回の全景・要所の定点撮影で変化を見える化。

清掃頻度は立地で変動するため、幹線沿いや樹木多めの敷地は春秋+梅雨明けの年3回を目安にしましょう。

長期費用の目安レンジを理解する

素材別の「維持にかかるお金」は意思決定の軸です。

全面塗り替えの要否が大きな差となり、サイディングは塗装、タイルは洗浄+局所補修で回すのが一般的です。

比較の目安を示します。

素材10〜15年時20〜30年時備考
高耐久サイディング洗浄+部分シール全面再塗装の検討塗料と足場で金額差大
外壁タイル洗浄+目地/役物の局所補修洗浄継続+必要部のみ補修全面塗装は基本不要
ガルバリウム洗浄+小傷補修部分塗装や端部補修付帯板金の点検重要

どの素材でも「庇・笠木・樋・水切り」の清掃と点検が、長期費の抑制に直結します。

目地と下地で見落としやすい注意点

タイルは仕上げ自体が強靭でも、下地や取り合いの弱点で不具合が出ます。

特に出隅・入隅・バルコニー周り・サッシ取り合いは、目地割れや雨だれが集まりやすい要所です。

定期点検でヘアラインクラックと汚れ筋を早期発見し、シールや役物の小修繕で“重い工事”を遠ざけるのが現実解です。

ガルバリウムとサイディングとタイルをどう使い分けるか

三素材の長所短所を理解し、面ごとに役割を分担させると、見た目と耐久とコストのバランスが整います。

ここでは素材別の比較、組み合わせの定石、費用と性能の落としどころをまとめます。

外構・庇・雨仕舞いまで一体で設計すると、素材の弱点を相互補完できます。

素材別の比較早見

一枚表で性格を掴むと、家族の優先順位にあわせて配分が決めやすくなります。

“どれか一つ”ではなく“面ごとの最適”で考えるのがコツです。

素材強み弱み向く面
タイル高耐久・存在感・再塗装不要初期費用・重量・納まり難度玄関/正面・低汚れ面
高耐久サイディング意匠幅・コスパ・施工性再塗装前提・濃色は熱影響広い面・2階以上
ガルバリウム軽量・陰影・目地少傷/白サビ注意・付帯精度妻面・細長い面・上階

正面はタイルで“顔”、側背面はサイディングかガルバで“守る”のが王道です。

組み合わせの定石を覚える

異素材ミックスは“取り合いの美しさ”が命です。

面ごとに役割を決め、見切りラインをサッシ・庇・雨樋の軸に合わせると破綻しません。

  • タイル×ガルバ。フラット面同士で水平見切りを強調しモダンに。
  • タイル×サイディング。凹凸意匠をずらし、出隅処理を役物で統一。
  • 三素材ミックス。正面タイル、側面ガルバ、背面サイディングで費用最適。

色は「濃中淡の三点」を使い、濃=アクセント、小面積に限定すると上品にまとまります。

コストと性能のバランスをとる

初期費はタイル>ガルバ≧高耐久サイディングの順になりがちですが、長期費まで見るとタイルの洗浄中心運用は合理的です。

ただし全面タイルは初期が大きいため、正面限定の“顔づくり”に無料枠を当て、側背面は標準の高耐久サイディングで整えるのが費用対効果の良い落としどころです。

ガルバは軽量ゆえ地震時の有利さもあり、上階や妻面に配すると揺れ・荷重面の安心感も得られます。

契約前後の進め方と交渉で“戻らない形”にする

最後は実務です。

無料枠や差額の条件、貼り分け、役物・見切りまで“紙に落とす”ことで、金額と納まりの戻りを防げます。

契約前は前提の固定、契約後は図面と見積のロックを段階的に進めるのが安全です。

契約前の準備で決めること

準備の丁寧さが、後半のスピードとコストを左右します。

営業と設計に同じパッケージで渡せる資料を整え、判子前に条件を文面化しましょう。

  • 無料枠の上限㎡・対象部位・対象品番・期日・併用可否。
  • 貼り分け概略図(正面/側背面)と見切りラインの位置。
  • 目地色・貼り方・役物有無の希望。
  • サイディング/ガルバの候補色と濃中淡の配分。

この四点が固まるだけで、後の差額は「面積変動」か「品番入替」に限定できます。

交渉時に確認すべき論点表

交渉は“箱と条件”で進めると通りやすく、戻りが起きません。

次の表を使い、見積の行番号とリンクさせてください。

交渉論点書面化の要点
無料枠㎡上限・対象部位・対象品番超過単価と期日
差額材工共の㎡単価・役物単価割付確定後の増減式
付帯見切り・笠木・水切り色番・材質・取り合い
保証範囲・除外・点検条件写真記録と維持義務

当日サインまで完了できれば、後日の「言った言わない」はなくなります。

図面と見積の固定を段階で行う

貼り分けは“割付図の確定”で初めて数量がロックされます。

先に色柄だけ決め、割付が未確定のまま発注するとロスや端材が出て、思わぬ増額を招きがちです。

配置・立面→割付→役物→目地色の順で凍結し、最後に庇・雨樋・外構との取り合い図を添付して発注に進むと、現場の迷いも消えます。

外壁タイルを賢く取り入れるための要約

アイ工務店の外壁標準は高耐久サイディングが基本で、タイルは原則オプションです。

ただし時期によりプレセットタイルの無料枠があり、玄関まわりなど“顔”の小面積なら追加ゼロで演出できる可能性があります。

追加費用は材・下地・手間・役物の合算で決まり、割付確定と条件の書面化がコスト安定の鍵です。

メンテは「洗浄+小補修」で長期美観を保ち、サイディング・ガルバとの適材適所のミックスで、見た目・耐久・費用のバランスを最適化しましょう。