アイ工務店で家はいくらで建てたかを知りたい人向けに、30坪・35坪・40坪の総額と内訳を“家一式”の視点で整理します。
本体工事だけでなく、付帯工事や諸費用、外構、照明カーテン、オプションまでを合算したリアルな総額感を、表とリストでわかりやすく示します。
あわせて、土地込み5011万円のような事例に触れつつ、面積と仕様の違いでどこが増減しやすいか、見積り比較の勘所も解説します。
アイ工務店で家はいくらで建てたかを総額で把握する
最初に“総額の枠”をそろえておくと、坪単価の数字だけに振り回されず冷静に比較できます。
本体価格に何が含まれ、何が別計上なのか、そして30坪・35坪・40坪でどの費目が伸びやすいのかを押さえれば、相場レンジが自分ごととして掴めます。
以下の基本前提と早見表を起点に、内訳と判断軸を読み解いてください。
前提条件
“いくらで建てたか”は、前提条件を揃えないと数字が暴れます。
同じ面積でも窓仕様や外構の入れ方、上下水の引込み距離で数十万〜百万円規模のブレが出るため、まず比較の土俵を共通化します。
次のチェックを整えてから見積りを並べると、総額の妥当性が見通しやすくなります。
- 延床の定義を確認(吹抜・バルコニー・小屋裏の扱い)。
- 標準仕様の範囲を明文化(窓グレード・断熱等級・換気方式)。
- 付帯工事の根拠を数量化(上下水距離・地盤改良・仮設)。
- 諸費用の想定を一覧化(登記・ローン・保険・印紙)。
- 外構と照明カーテンの計上位置を固定(本体内か別か)。
- 太陽光・蓄電池・EV配線の有無を事前に決める。
この“前提そろえ”があるだけで、数字の納得度が大きく変わります。
総額早見表
30坪・35坪・40坪の総額レンジ感をつかむための早見です。
本体の坪単価は仕様で大きく動きますが、付帯工事と諸費用、外構・照明カーテンを足し込んだ“家一式”のレンジをまず把握しましょう。
次の表は代表的な目安で、個別条件により上下します。
| 延床目安 | 本体価格 | 付帯工事 | 諸費用 | 外構・照明等 | 想定総額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30坪 | 1,500万〜2,400万円 | 180万〜320万円 | 160万〜260万円 | 120万〜220万円 | 2,000万〜2,900万円 |
| 35坪 | 1,750万〜2,975万円 | 200万〜340万円 | 170万〜270万円 | 140万〜250万円 | 2,300万〜3,300万円 |
| 40坪 | 2,000万〜3,200万円 | 220万〜380万円 | 180万〜300万円 | 160万〜300万円 | 2,600万〜3,800万円 |
土地代は別です。
土地込みの総予算は、上記に土地代・仲介手数料・造成等を足し、例として“土地込み5011万円”のようなトータル設計になります。
費用範囲
“幅が広すぎる”と感じるかもしれませんが、それが現実です。
窓を樹脂トリプルにするか、吹抜や中二階を入れるか、外構をどこまで一体で仕上げるかで、簡単に二百万円単位の差が生まれます。
また、地盤改良の有無や上下水の距離は土地固有の要因で、同じ図面でも別の土地では付帯工事が変動します。
含まれる範囲
総額には“暮らし始めるまでに必要なもの”をなるべく全て入れておくのがコツです。
特に忘れがちなのが外構の一次工事、照明・カーテン、冷蔵庫や洗濯機の入替、引越費用、仮住まい費です。
最初から計上すれば、後からの“想定外”を減らせます。
比較のコツ
見積書は形式が会社や支店で異なります。
そのため、横比較用に“自作の比較表”を用意して、同じ行に同じ内容が並ぶよう転記するのがおすすめです。
特に、付帯工事の数量根拠・諸費用の内訳・外構の範囲・特典や値引きの位置づけを一枚にまとめると、総額の再現性が高まります。
30坪の実例
30坪(約99㎡)はコンパクトながら、LDKと水回り、寝室と子ども部屋をバランスよく配置しやすいサイズです。
“標準中心+要所アップグレード”で総額を抑えつつ、満足度を確保しやすい帯でもあります。
以下は、代表的な内訳イメージと意思決定のポイントです。
見積内訳
30坪の内訳イメージを表にまとめます。
数値はあくまで目安ですが、どこで金額が動くかの勘所が掴めます。
本体の仕様を中庸に寄せ、外構は一次工事優先、照明とカーテンはミックス構成が現実的です。
| 費目 | 金額目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 本体工事 | 1,650万円 | 窓は樹脂ペア中心、気密測定実施 |
| 付帯工事 | 220万円 | 上下水20m、地盤改良なし想定 |
| 諸費用 | 190万円 | 登記・ローン・保険・印紙 |
| 外構 | 120万円 | 駐車土間・門柱・アプローチ |
| 照明・カーテン | 55万円 | 居室既製+LDK一部ダウン |
| 総額 | 2,235万円 | 家一式の起点 |
太陽光や造作家具を厚めに入れると、ここに100〜200万円の上乗せが発生します。
仕様ポイント
30坪の満足度は、限られた面積を“密度高く”使えるかで決まります。
後から替えにくい外皮・窓・配線を優先し、内装や造作は段階施工にするだけで、予算の暴走を防げます。
次の要点を押さえて、総額と体験のバランスを整えましょう。
- 窓と断熱を優先(冬の底冷え・夏の熱こもりを根本から抑える)。
- 回路とLANを多めに(壁内配線は後からの手当が高い)。
- 照明は最小限+可搬で補完(ダウンライトの入れ過ぎに注意)。
- 外構は一次工事を先行(安全と雨仕舞を優先し意匠は後日)。
- 収納は下地先行+可動棚(住んでから最適化しても間に合う)。
“毎日効く投資”ほど費用対効果が高く、満足度の土台になります。
資金計画
総額が見えたら、月々返済と住居費の合計を家計に落とします。
ローン返済だけでなく、固定資産税や光熱費、保険、将来のメンテ積立を合算した“住居費合計”で設計すると安心です。
返済が軽すぎると仕様で後悔し、重すぎると生活が硬直します。
35坪の実例
35坪(約116㎡)は、ゆとりとコスパのバランスが良く、要望を盛り込みやすい人気帯です。
吹抜やファミクロ、回遊動線、ワークスペースなど“効く要素”を一つ二つ追加しても、間取りが破綻しにくい利点があります。
一方で、面積欲に引っ張られて総額が膨らみやすいので、取捨選択が鍵になります。
見積内訳
35坪の代表的な内訳イメージです。
性能寄りの窓や断熱、回路余力、屋外インフラの余裕を加味すると、総額は中位〜やや上振れに着地しやすくなります。
外構は二次工事を後日に残すと、初期総額をコントロールできます。
| 費目 | 金額目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 本体工事 | 1,950万円 | 樹脂サッシ強化・気密測定・回路余裕 |
| 付帯工事 | 240万円 | 上下水30m・表層改良あり |
| 諸費用 | 200万円 | 登記・ローン・保険・印紙 |
| 外構 | 180万円 | 二台分土間・門柱・フェンス一部 |
| 照明・カーテン | 70万円 | LDK演出+居室既製ミックス |
| 総額 | 2,640万円 | 家一式の現実解 |
太陽光5kWや造作カップボード、床材アップグレードを同時に入れると、2,800万〜3,000万円台へ乗ることも想定されます。
仕様ポイント
35坪は“家事と収納の密度”で暮らし心地が変わります。
行き止まりを作らず回遊動線にする、室内干しとファミクロを近接させる、勝手口や外部水栓の位置を合理化するなど、日々の歩数を削る設計が効きます。
次の視点で仕様を選ぶと、予算に対する満足度が安定します。
- 窓は方位別に最適化(日射取得と遮蔽を両立)。
- 配線はLAN・EV・太陽光連系を先仕込み。
- 床は1階に投資、2階は標準で整える。
- 照明は回路分けを丁寧に(家事とくつろぎを切替)。
- 外構は一次工事で安全と雨仕舞を優先。
“毎日使う導線の短縮”にこそ、予算の価値があります。
資金計画
2,600万台の総額では、月々返済に加えて固定資産税やメンテ積立を月額化し、住居費合計で家計シミュレーションを行います。
変動金利と固定金利の選択は、繰上返済の余地や収入安定性とセットで検討します。
“安全マージンを残す”ことが、建築中の仕様調整でも精神的な余裕になります。
40坪の実例
40坪(約132㎡)は部屋数や収納、趣味空間まで広げやすい反面、各費目が段階的に積み上がるため総額が上振れしやすい帯です。
面積に安心して油断すると、外構・植栽・窓・空調・家具まで波及して費用が膨らみます。
“広さ”と“運用コスト”の均衡を意識するのが成功の鍵です。
見積内訳
40坪の代表的な内訳イメージです。
居室数の増加に伴い、窓や建具、照明、収納の数量が伸びます。
外構も間口や駐車台数に合わせて土間・フェンスが増え、付帯工事は上下水距離・地盤改良の影響を受けやすくなります。
| 費目 | 金額目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 本体工事 | 2,250万円 | 窓増・階段回り・収納増を反映 |
| 付帯工事 | 300万円 | 上下水40m・柱状改良想定 |
| 諸費用 | 230万円 | 登記・ローン・保険・印紙 |
| 外構 | 240万円 | 土間拡張・門柱・フェンス・アプローチ |
| 照明・カーテン | 90万円 | 居室増に伴う数量増 |
| 総額 | 3,110万円 | 上振れを意識して調整 |
ここに太陽光+蓄電池、造作多数、床材の全面アップグレードを入れると、3,400万〜3,800万円帯まで跳ね上がる可能性があります。
仕様ポイント
40坪は“広さ”に甘えて細部が緩むと、使い勝手が下がります。
収納は“置き場所”から“戻す動線”まで設計し、掃除動線や通風の抜け、上下の温度差を抑える気流設計を加えると、広さを快適に使い切れます。
コスト面では、次の配分で満足度と総額の均衡を取りやすくなります。
- 断熱・窓・気密は最優先(面積が増えるほど効く)。
- 配線は多めの空配管で将来拡張に備える。
- 床材は一階勝負、二階は標準中心で色を合わせる。
- 照明はベース光+スタンドで過剰な造作を避ける。
- 外構は一次と二次を段階施工で分ける。
“広さゆえの維持コスト”も同時に設計しておくと、入居後の満足が続きます。
資金計画
3,000万円級では、固定資産税やメンテ費も増える傾向にあります。
10〜15年後の外壁・屋根・シーリング、給湯器交換等に備え、毎月のメンテ積立を1万円前後でルーチン化すると安全です。
太陽光の自家消費や時間帯別電力プランも、運用コストの平準化に役立ちます。
土地込みの総額事例
“土地込み5011万円”のような総予算は、建物以外の費用が大きく影響します。
土地代のほか、仲介手数料、登記・ローン諸費用、地盤改良、擁壁・造成、外構の拡張などが積み上がるからです。
建物側で節度を保ちつつ、土地条件に即した付帯費の最適化が重要になります。
総額構成
土地込みの内訳を模式化すると、何にどれだけ配分されているかが可視化できます。
購入前後の現金出動も含め、資金の流れを一度紙に落としておきましょう。
次の表は構成例です。
| 費目 | 金額例 | 備考 |
|---|---|---|
| 土地代 | 2,000万円 | 地域・駅距離・整形度で上下 |
| 建物総額 | 2,640万円 | 35坪例を採用 |
| 付帯土地費用 | 200万円 | 仲介・測量・造成一部 |
| 諸費用合計 | 171万円 | 登記・ローン・税等 |
| 総予算 | 5,011万円 | 一例としての構成 |
土地由来の費用は契約前の調査である程度読めます。
高低差や上下水取り出し位置、越境や擁壁の扱いは、付帯コストの主要因です。
注意事項
土地契約の“手付・中間・残代金”のタイミングと、建物側の“請負契約・着工金・中間金・引渡金”のタイミングが重なると、つなぎ融資や手元資金がタイトになります。
金融機関とスケジュールを事前に摺り合わせ、自己資金・つなぎ・本融資の流れをカレンダー化しておくと安心です。
地盤改良の見込みや上下水負担金の有無も、見積もり段階で“条件付き”として明文化しましょう。
節約戦略
土地込みで総額が膨らむ場合でも、暮らしの質を落とさずに圧縮する余地はあります。
本体の性能は落とさず、意匠や造作を段階施工へ切り替える、既製品で代替できる箇所を見極める、外構のうち安全と雨仕舞以外は後日へ回すなどの工夫です。
“今やるべきこと”と“後でやっても困らないこと”を峻別するのがコツです。
見積比較の実践手順
最後に、相場を自分の条件に落とし込むための手順です。
見積の“前提そろえ”と“同条件比較”ができれば、総額の納得感は飛躍的に高まります。
次の手順をそのまま打ち合わせに持ち込んでください。
準備書類
比較の土台が整っていないと、議論が空回りします。
図面・仕様・数量根拠・諸費用の4点セットを先に揃え、メールやクラウドで共有すると、修正や再見積のスピードも上がります。
以下のリストをチェックしてください。
- 最新図面一式(平面・立面・電気・展開)と更新履歴。
- 標準仕様書(窓・断熱・換気・水回り・床建具)。
- 付帯工事の数量根拠(上下水距離・地盤想定・仮設)。
- 諸費用の内訳(登記・ローン方式・保険・印紙)。
- 外構の範囲(一次と二次の線引き)。
- 特典・値引の位置づけ(本体減額か特典か、相殺可否)。
土台が揃えば、数字は自然に収束します。
比較表
各社・各案の見積をそのまま比較するのは困難です。
共通の“自作フォーマット”へ転記し、同じ行に同じ内容が並ぶよう整えるだけで、差分が一目でわかります。
下の例をそのままテンプレにしても便利です。
| 科目 | A案 | B案 | 差分 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 本体工事 | ¥19,500,000 | ¥20,800,000 | +1,300,000 | 窓グレード差 |
| 付帯工事 | ¥2,400,000 | ¥3,000,000 | +600,000 | 上下水距離差 |
| 諸費用 | ¥2,000,000 | ¥2,200,000 | +200,000 | ローン方式差 |
| 外構 | ¥1,800,000 | ¥2,400,000 | +600,000 | 範囲差 |
| 照明・カーテン | ¥700,000 | ¥900,000 | +200,000 | 器具差 |
“どこを削るか”ではなく“何に投資して何を後回しにするか”で判断します。
交渉要点
値引きそのものより、条件の透明化と再現性の担保が重要です。
紹介枠や決算特典、設備キャンペーンの併用可否、相殺のルールを先に紙で確定し、位置づけを見積書の科目へ明記してもらいましょう。
“総額の最終行”が下がる構成を目標に、相殺の罠を避けるのがコツです。
総額の決め方の要点
アイ工務店で家はいくらで建てたかを自分の条件に落とすには、①前提条件をそろえる、②家一式で総額を見る、③後から替えにくい所へ優先投資、の三段が基本です。
30坪は“密度と外皮”、35坪は“回遊と収納”、40坪は“広さと運用コスト”が鍵になり、土地込みの場合は“土地由来の付帯費”を早期に見極めるのが成功の近道です。
表とチェックリストを使って同条件比較を徹底すれば、2,500万〜3,200万円級の現実解から、あなたの家計と暮らしに最適な一点が見えてきます。
